家族カウンセラーの想いつれづれ
    ロールプレイは照れがあると出来ませんが、中でもエンプティチェアは、自分と向き合う覚悟がないと出来ません。怖がって尻込みされたり、やってはみたものの途中で自分自身に邪魔されたりします。

    タイミングは、人それぞれで違います。こちらが誘い水をしてもさらりと躱される場合は無理強いしません。

    Aさんは4年越しの初エンプティですが、脳内親との対決で打ちのめされたインナーチャイルドを、本人が救うという2段階でやってみました。小学校中学年のある場面です。わかりやすく場面を切り取って書いています。
    ※ご本人の了解を得て掲載しています。

    --------------------
    ★エンプティ1

    子ー虐められるから学校に行きたくない(涙)


    母ーはぁ~。(面倒くさいな)


    子ーどうしてためいきつくの?(涙)


    母ーはぁ~。もう!行くって決まってるんだから行きなさい!


    子ーじゃあ、守ってくれるの!?前に、「虐められたら逃げなさい。」って言ったから、今逃げたくて言ってるんだよ!?(涙)


    母ーとりあえず、先生や周りの人に助けてもらいなさい。


    子ー先生になんか言いたくない。だって、先生なんか、順番でリンチする子がいるのに、なんにも見ていないもん。周りの子も苛めっ子が怖くてイジメの仲間になってるもん。私もそうだもん。(涙)


    母ーもう~!仕事に行くからね!学校は行っても行かなくてもいい。好きにしなさい!(立って行く)


    子ーさっきは学校に行けとかいったくせに、行かなくてもいいんだ!?結局どうでもいいんでしょ!無責任でしょ!?なんだよ、それ!あんたなんか母親じゃない!!産んだだけで偉そうにして!自分の都合ばっかりで!!(出てゆく母の背中に向かって、産まれて初めて心から怒りを叫びました。)


    -------------ここまで---------------


    母親は行ってしまいました。
    子の席に居るときは、怒りと悲しみの涙で一杯ですが、母の席に着くと、先ほどの慟哭が嘘のように消えて、冷え冷えとした母親になられていました。どんなに泣いても怒っても、母に届きませんでした。小さい頃は、棄てられた気持ちになっていましたが、今日はこの場面の母を諦めて棄てました。





    --------------------
    ★エンプティ2

    子ー虐められるから学校に行きたくない(涙)


    母ーそうかぁ。休んだら勉強が遅れるけど、そんな思いで行くのは辛いよね。


    子ー順番に虐められるの。今日は私の番なの!怖いの!・・・でも、逃げてもいつかはやられるんだけどね。あんな人たち居なくなっちゃえばいいのになぁ。


    母ーそうだねぇ。・・・一日くらい休んでもいいかなって思うんだけど、逃げ癖が出来ないか心配なんだよね。「休んでいいよ」って言うのは簡単なんだけど。
    うーん。今日一日休んでゆっくりどうするか考えるのはどうかなぁ。


    子ーうーん。本当は休みたくない。負けたと思われるのも悔しいし、怖いけどやられっぱなしも嫌だし。一緒に考えて欲しい。


    母ーそうだね。親が出て行くのも大袈裟になるかもしれないし・・・。うーん。順番で虐めるって、憂さ晴らしみたいで酷いね。とても理不尽だし、その子が間違ってると思うよ。あなたは悪くないから、それは自信もっていいよ。


    子ーうん。私も出来れば言い返してやりたい。でも、泣いちゃいそうで・・・。


    母ー泣くのは当然だと思うよ。言いたい事言っていいと思うよ。


    子ーそうだよね。泣いてもいいよね。大きな声で「助けて!」って言ってもいいよね。私もあの子を一人にして、周りの子を集めて同じことしてやりたい。


    母ーそうだね。でもさ、一人でやられて怖かったんだよね。手紙を書くのはどうかなぁ。・・・もちろん味方をつけるのは良いと思うよ。


    子ー手紙は書きたくないな。本当は、関わりたくないんだもん。
    そうだなぁ。今日、一人にならないように、ずっと誰かと行動しようかな。


    母ーうん。それが出来るならそれいいね。そして、今日の様子を見て考えて行こうか。


    子ーそうする!一緒に登校する子がクラス一緒だから、相談して一緒に居て欲しいってお願いしてみる。きっと言ば一緒にいてくれるから。


    母ーそうだね。いいと思うよ。


    子ー行ってきます。


    母ーいってらっしゃい。


    -------------ここまで---------------


    自分が母親の立ち位置になってみて、「学校に行きたくない!」と泣く子を前にすると困ってしまいましたが、困っても良いのです。予定にないことが起こったら(どうしよう)と慌てたり困ったりするのは普通の感覚です。

    ただ、我が子と向き合う時に、自分の感情を脇に置いたり一度棚に上げて、目の前で苦しんでいる子どもの気持ちの受け皿になる必要があります。子を苦しめる多くの親は、子の気持ちを無視して自分の気持ちを子に押し付けるので、子が受け皿にならざるを得ません。親子逆転のままの関係性が続きます。

    終わった後に、母として「何も役に立ってない気がした。」と弱々しくおっしゃいました。子としての感想は、「味方になってくれるから冷静に考えられた。」と嬉しそうにおっしゃっていました。

    感想が乖離していますね。その理由は、エンプティ1で見られるように、母親が母親として存在せず、見捨てられ不安が強化され、自己肯定に至らずに育ったことにあります。ご本人のアイデンティティーも不安定で、自分に自信を持てない脚本が出来上がりました。なので、「自分は役に立たない」と思い込んでいました。


    しかし、二回目のやりとりを見れば、親として共感しながら「待つ姿勢」で寄り添い続けているのがわかります。子の持っている力は引き出され、母はそれをエンパワーしています。
    母として、心配して困ってもいますが、提案もして、しかも押し付けていません。親として出てゆくことも視野にいれながら、子どもがどうしたいのかを見守っています。こんな時の親の多くは、手っ取り早くレールを敷いて子どもを従わせますが、Aさんは、最後までそれをしませんでした。その結果、子は自律の方向に舵きりをしています。

    Aさんは、これまで、子の母親として一生懸命に向き合って来ました。それは、おのずと自分と向き合う苦しい作業になります。その積み重ねがあって、2回目のエンプティでは、自然体で子のエンパワーをしていたのですね。


    足掛け4年間の小さな積み重ねがここまで導いてきました。一度、解放されたパンドラの箱からは、もっといろいろな気持ちが出て来ることと思います。楽しみです。





    自分の生き癖や執着に気付く
    ハラスメント界にいるのは自分自身
    子育てが苦しい~(子どもはもっと苦しい)
    どっち見てますか
    アサーティブなあり方
    相談申込み要領納得戴いた上で、私専用相談申込(女性のみ)からお申込みください。
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    ※ご本人の了解を得て掲載しています。

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    ★エンプティ1

    子ー虐められるから学校に行きたくない(涙)


    母ーはぁ~。(面倒くさいな)


    子ーどうしてためいきつくの?(涙)


    母ーはぁ~。もう!行くって決まってるんだから行きなさい!


    子ーじゃあ、守ってくれるの!?前に、「虐められたら逃げなさい。」って言ったから、今逃げたくて言ってるんだよ!?(涙)


    母ーとりあえず、先生や周りの人に助けてもらいなさい。


    子ー先生になんか言いたくない。だって、先生なんか、順番でリンチする子がいるのに、なんにも見ていないもん。周りの子も苛めっ子が怖くてイジメの仲間になってるもん。私もそうだもん。(涙)


    母ーもう~!仕事に行くからね!学校は行っても行かなくてもいい。好きにしなさい!(立って行く)


    子ーさっきは学校に行けとかいったくせに、行かなくてもいいんだ!?結局どうでもいいんでしょ!無責任でしょ!?なんだよ、それ!あんたなんか母親じゃない!!産んだだけで偉そうにして!自分の都合ばっかりで!!(出てゆく母の背中に向かって、産まれて初めて心から怒りを叫びました。)


    -------------ここまで---------------


    母親は行ってしまいました。
    子の席に居るときは、怒りと悲しみの涙で一杯ですが、母の席に着くと、先ほどの慟哭が嘘のように消えて、冷え冷えとした母親になられていました。どんなに泣いても怒っても、母に届きませんでした。小さい頃は、棄てられた気持ちになっていましたが、今日はこの場面の母を諦めて棄てました。





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    ★エンプティ2

    子ー虐められるから学校に行きたくない(涙)


    母ーそうかぁ。休んだら勉強が遅れるけど、そんな思いで行くのは辛いよね。


    子ー順番に虐められるの。今日は私の番なの!怖いの!・・・でも、逃げてもいつかはやられるんだけどね。あんな人たち居なくなっちゃえばいいのになぁ。


    母ーそうだねぇ。・・・一日くらい休んでもいいかなって思うんだけど、逃げ癖が出来ないか心配なんだよね。「休んでいいよ」って言うのは簡単なんだけど。
    うーん。今日一日休んでゆっくりどうするか考えるのはどうかなぁ。


    子ーうーん。本当は休みたくない。負けたと思われるのも悔しいし、怖いけどやられっぱなしも嫌だし。一緒に考えて欲しい。


    母ーそうだね。親が出て行くのも大袈裟になるかもしれないし・・・。うーん。順番で虐めるって、憂さ晴らしみたいで酷いね。とても理不尽だし、その子が間違ってると思うよ。あなたは悪くないから、それは自信もっていいよ。


    子ーうん。私も出来れば言い返してやりたい。でも、泣いちゃいそうで・・・。


    母ー泣くのは当然だと思うよ。言いたい事言っていいと思うよ。


    子ーそうだよね。泣いてもいいよね。大きな声で「助けて!」って言ってもいいよね。私もあの子を一人にして、周りの子を集めて同じことしてやりたい。


    母ーそうだね。でもさ、一人でやられて怖かったんだよね。手紙を書くのはどうかなぁ。・・・もちろん味方をつけるのは良いと思うよ。


    子ー手紙は書きたくないな。本当は、関わりたくないんだもん。
    そうだなぁ。今日、一人にならないように、ずっと誰かと行動しようかな。


    母ーうん。それが出来るならそれいいね。そして、今日の様子を見て考えて行こうか。


    子ーそうする!一緒に登校する子がクラス一緒だから、相談して一緒に居て欲しいってお願いしてみる。きっと言ば一緒にいてくれるから。


    母ーそうだね。いいと思うよ。


    子ー行ってきます。


    母ーいってらっしゃい。


    -------------ここまで---------------


    自分が母親の立ち位置になってみて、「学校に行きたくない!」と泣く子を前にすると困ってしまいましたが、困っても良いのです。予定にないことが起こったら(どうしよう)と慌てたり困ったりするのは普通の感覚です。

    ただ、我が子と向き合う時に、自分の感情を脇に置いたり一度棚に上げて、目の前で苦しんでいる子どもの気持ちの受け皿になる必要があります。子を苦しめる多くの親は、子の気持ちを無視して自分の気持ちを子に押し付けるので、子が受け皿にならざるを得ません。親子逆転のままの関係性が続きます。

    終わった後に、母として「何も役に立ってない気がした。」と弱々しくおっしゃいました。子としての感想は、「味方になってくれるから冷静に考えられた。」と嬉しそうにおっしゃっていました。

    感想が乖離していますね。その理由は、エンプティ1で見られるように、母親が母親として存在せず、見捨てられ不安が強化され、自己肯定に至らずに育ったことにあります。ご本人のアイデンティティーも不安定で、自分に自信を持てない脚本が出来上がりました。なので、「自分は役に立たない」と思い込んでいました。


    しかし、二回目のやりとりを見れば、親として共感しながら「待つ姿勢」で寄り添い続けているのがわかります。子の持っている力は引き出され、母はそれをエンパワーしています。
    母として、心配して困ってもいますが、提案もして、しかも押し付けていません。親として出てゆくことも視野にいれながら、子どもがどうしたいのかを見守っています。こんな時の親の多くは、手っ取り早くレールを敷いて子どもを従わせますが、Aさんは、最後までそれをしませんでした。その結果、子は自律の方向に舵きりをしています。

    Aさんは、これまで、子の母親として一生懸命に向き合って来ました。それは、おのずと自分と向き合う苦しい作業になります。その積み重ねがあって、2回目のエンプティでは、自然体で子のエンパワーをしていたのですね。


    足掛け4年間の小さな積み重ねがここまで導いてきました。一度、解放されたパンドラの箱からは、もっといろいろな気持ちが出て来ることと思います。楽しみです。





    自分の生き癖や執着に気付く
    ハラスメント界にいるのは自分自身
    子育てが苦しい~(子どもはもっと苦しい)
    どっち見てますか
    アサーティブなあり方
    相談申込み要領納得戴いた上で、私専用相談申込(女性のみ)からお申込みください。
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    【2014/07/13 11:21】 | 育児(育自)
    【タグ】 インナーチャイルド  人生脚本  脳内親  怒り  自律  受け皿  エンプティ  エンパワー  待つ  共感  
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    すみれさん
    中尾真智子
    自分のペースで丁寧に進みたいですものね。^^


    ももさん
    中尾真智子
    >少しずつ怖いのが減ってきた気がします。

    よかったですね。



    すみれ
    待つ姿勢…大切だなぁと改めて思います。

    読んでいて、今の私と小さいちゃんであったり、私とカウンセラーの関係みたいだなぁと感じました。

    相手がわかってなくても、気持ちを言える人がいることで、独りであっても心強いんです。

    焦ると簡単に元に戻ろうとするから、ゆっくりやっていいんだなぁと、思ってます。







    少しずつ
    もも
    子どもが「学校行きたくない。」って言うのを聞くとぶわ~って不安が出てきて怖い気持ちになりました。今もそうだけど、少しずつ怖いのが減ってきた気がします。

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    コメント
    この記事へのコメント
    すみれさん
    自分のペースで丁寧に進みたいですものね。^^
    2014/08/23(Sat) 17:34 | URL  | 中尾真智子 #-[ 編集]
    ももさん
    >少しずつ怖いのが減ってきた気がします。

    よかったですね。
    2014/08/23(Sat) 17:33 | URL  | 中尾真智子 #-[ 編集]
    待つ姿勢…大切だなぁと改めて思います。

    読んでいて、今の私と小さいちゃんであったり、私とカウンセラーの関係みたいだなぁと感じました。

    相手がわかってなくても、気持ちを言える人がいることで、独りであっても心強いんです。

    焦ると簡単に元に戻ろうとするから、ゆっくりやっていいんだなぁと、思ってます。





    2014/07/14(Mon) 06:55 | URL  | すみれ #-[ 編集]
    少しずつ
    子どもが「学校行きたくない。」って言うのを聞くとぶわ~って不安が出てきて怖い気持ちになりました。今もそうだけど、少しずつ怖いのが減ってきた気がします。
    2014/07/13(Sun) 13:46 | URL  | もも #vF3dey8o[ 編集]
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