家族カウンセラーの想いつれづれ
    とってもムカムカする知人がいる。

    なんでムカムカするの?
    何がいや?

    嘘つきだから
    自分に都合のいいことを言って人を騙すから
    汚いから
    不気味だから
    得体が知れないから







    ★放置された気持ち------------------------------------------

    得体が知れないから・・・?

    ふと、父のことが浮かんだ。

    父は、私が赤ん坊の頃に別れて、顔も覚えていない。

    知らない不気味さ
    大人たちのささやかな嘘
    父は汚れのように語れている気がして
    不気味な空気を感じるのが嫌で、何度も祖母に聞いた。

    お父さんってどんな人?

    そのたびに

    「お母さんについてきてよかったんだよ。」と言われた。

    ますますお父さんを知るのが恐い、恐いけど知りたい


    幼い頃に会った優しいおじさんが、父と教えられたのは、18歳の時。

    「あなた会ったことあるでしょう。」と母。

    そうなんだ!あのやさしい人がお父さんなんだ!とほっとした。


    何でやさしいおじさんだと思ったんだろう。

    あと2年しないと学校に行かないのに、お道具バックや紅白帽子や体操着を色違いで2個ずつ買ってくれたからだ。大きくなってから、あしながおじさんを知った時にも、このおじさんを思い出した。

    「一人で知らない人に連れられて恐かったねー。」

    とカウンセラーに言われて、その当時の感覚を思い出した。木目の廊下を歩いた気がする。階段も手を繋がれて、黙って歩いた。
    緊張して、話しかけられても何も言えなくて、欲しいものを言ってごらん、と言われても、おねだりしたこともなくて、とても困ったんだ。緊張してたし男の人に連れられるなんてなかったから恐かったんだー。


    どこにも攫っていかなかったし、悪い人じゃなくて良かったけど、はじめは得体の知れない、どこの誰かわからない人に連れられて、緊張して、困っていたんだよなぁ。


    この時私の気持ちをケアする大人は一人もいなかったんだ。


    この小さいちゃんを見捨てていたことに気がついた。この子を放置したまま大人になってしまった。ごめんね、小さいちゃん。








    ★一人ぼっちで抱える秘密-------------------------------


    おじさんに連れられて帰ったら、恐い顔をした母がいて、私は別の部屋に行き、いつのまにかおじさんは帰ってしまったの。

    でも、大人たちはなんにも言わないの。

    あの人は誰?って聞けない雰囲気で、私一人の秘密になったの。

    名前も知らないおじさん。

    親戚なのかもわからないおじさん。



    どうして、あの幼い私に、お父さんだよ、と教えてくれなかったの?

    という思いが初めて沸いて、涙が止まらくなった。


    教えてくれたら、もっと早く傷は癒えたかもしれないのに。


    「お父さんてどんな人?」

    何度も聞いてきたけど、ずっと教えてくれなかった。



    あの頃の、大人たちの欺瞞、何より、名乗ってくれない父の不気味さ、怖かったよう。


    と、泣けて泣けてただ泣けて…。








    ★過剰反応に鍵がある--------------------------------

    私は、虐めをする人が大嫌い。
    人を利用して目的を叶える人が大嫌い。
    嘘をついて人を陥れる人の卑怯に屈するくらいなら、1人になっても本望だった。
    意地悪をされたら、頭の中ではいくつも仕返しの方法が浮かんだ。
    でも、それを実行することはありえなかった。
    同じ穴の狢になるものか!
    なぜ他の人が、平気でそんな人と外面だけで付き合えるのか理解出来なかったし、したくも無かったし、別の世界の出来事だと関わらなかった。


    この過剰とも言える拒否反応に、鍵があったのだ。

    私は大人の道具にされた。
    父が姉と会いたがっていたが、学校があるからといって私は差し出された。



    私は、父と知らずに父と親子デートしたのだ。

    そうと知った18歳以降は、今度は姉に申し訳なくて言えなかった。

    小さい頃にも、一人でこの秘密を抱えていた。

    私は、人の秘密を守るのでみんなにいろいろ相談される子になった。

    でも、私は、自分のことは、誰にも誰にも言えなかった。

    嘘をついてないけど、本当の事を話せない苦しさ。

    言えば、誰かが傷つく。

    小さい頃から、ずっと、言えなかった1人の秘密。







    ★悪い人なんかいないと思いたい私-----------------------

    一つもいいところがない人間なんているだろうか。

    一つでもいいところがあったら、いい人になる可能性があるだろう、と小さい頃から、信じたがっていた。


    父がいい人でいて欲しい願いを持ち続けていた私。

    大人たちが、父を悪く言うことが哀しかった。

    そんな父の子であることが哀しかった。
    とても哀しかった。

    悪い人なんかいないって、私は、父を庇っていたんだなーと思うと、とても納得出来る。

    「人を諦めないよね」と言われたこともあったけど、譲れなかったんだよね。

    その信念で生きていて、嫌だった人が変わったこともあったから。

    嫌なことをした人でも、良心に従って変化した時、私は握手してきた。







    ★知っている人を嫌いと言えなかった私---------------------

    私の、これまでの癖のひとつに、人を嫌いと言うことが苦手、という面倒くさい癖があった。

    それは一見、とても良い人みたいだけど、人間生きていれば嫌いな人も嫌いなこともおこる。
    嫌いなことは言えるのに、嫌いな人を言えないって、嫌いな人が無いっておかしいだろうに。
    「こういうところが嫌」というけど「あの人が嫌い」とは言えなかった。


    冒頭の知人を嫌いになっても良いのに、それくらいの傷を受けているのに、口に出したくなかった自分自身に、私の中のチャイルドが怒っていたのだと気がついた。


    「○さんが嫌いでもいいんだよ。」とカウンセラー

    ○さんが嫌い…言ってみた(ひぇ)
    続けてみる…

    ○さんが嫌い。
    嘘つきで嫌い。
    けがらわしい。
    ずる賢い。
    表と裏が違うから嫌い。
    見えるところでニコニコして見えないところで陰口言うから嫌い。
    都合のいい言い訳ばかりで嫌い。
    陰でこそこそするところが大嫌い。
    嘘がバレテナイと思って平然としている○さんが嫌。
    バレテルのに、バレテナイふりをして我慢する自分も嫌。
    思いっきり「バレテルよ」って言ってやりたーい。
    みんなにばれてるんだよ。
    あなたの裏工作があちこちでバレテルの。
    繕った笑顔でこっちに来ても、笑えないから近寄らないで。
    もう喋りたくもない。
    私は嘘で笑えないの。嫌なの!
    嘘つきが嫌い!



    あー!すっきりした!

    こんなに嫌いなのに、守りたがっていたんだ。負の感情に蓋して父を大人たちを守ったように。

    「嫌い」を「嫌い」と言えないことが、自分自身を苦しめていた。
    自分の中にある、似たような負の感情にも蓋をしていたとも言えるのだなぁ。


    この気持ちをその時直接にぶつけたら、ぶつけた自分が悪いと思って出来なかった。
    だから、この気持ちに蓋をして、相手に「いい人」の部分を見ようとしていたんだなぁ。
    「いい人」になろうとして、相手にも「いい人」を期待していたんだなぁ。
    自分の傷の手当もしないままだからひずみがおこる。





    ★感覚に入る----------------------------------------

    カウンセリングの終盤、私は、静かに泣いていました。

    カウンセラーが添える言葉から、私の気持ちにぴたりと来る言葉を見つけて味わったり
    感覚に委ねている時間が長かったのか、短かったのか
    その時間が、私の中で走馬灯のように流れる棚卸しでした。
    流れてゆき、どんどん沸いて流れてゆき、次々と新しくなる感覚。

    あの日のあの時、ただ傷だらけの私が安全だけを求めていたこと
    その安全を提供してもらう以外の何も期待していなかったこと
    (この期待しないというのは、大きいと思います。人間は欲深い時は何も得られないと感じるからです。)



    父と会ったのは、4歳くらい。
    母が作った一張羅を着ている。
    好きなものを買ってあげるといわれても、おねだりしたことがないから出来ない。
    おじさん(父)は、学校に必要なものを二つずつ買ってくれた。
    帰ったら、母が仕事場から帰っていて、恐い顔でおじさんを見た。

    つまり、私を差し出したのは祖母だ。
    祖母が私に一張羅の服を着せて、おじさん(父)に預けた。



    母が祖母を信じきれないのは、こういうこともあったからなのか・・・。
    やっと腑に落ちた。

    私にしたら、祖母も母も同じ・・・
    知らない人に祖母に差し出されて、母(洋服)が着いてきて、見張ってる・・・
    そこにいるのに、私は蚊帳の外・・・

    ここから、どわ~っと流れて消える色々な光景と感情が、とても速くて、言葉に出来なかった。
    カウンセラーは邪魔をせず、そっとそこにいてくれた。







    ★カウンセラーからの振り返りより抜粋 〈 〉内は私-------

    無意識は父だと気づいていた。だから逆に誰?とは聞けない。
    ※出かける際、母親の手作りの洋服を着せられていたのがミソだと思いました。
    お母さん一緒にきてますよね、見張ってますよね、囲ってますよね。


    父顕在意識
    可愛い娘との思い出が欲しい。
    名乗りたいけど、名乗らない約束。名乗るとこの子を混乱させてしまうという建前

    〈やさしいおじさんだったので納得出来る〉

    潜在意識
    父と名乗らないことで、自分を印象付けたい。不安を植え付けられる。そしたら異性とは繋がれない。
    あえて父親とは名乗らないことで、深く自分の存在を印象づける。

    〈確かにこのおじさんはずっと消えない記憶になっていた 〉


    母顕在意識
    本当は会わせたくない。でも仕方ない。父親と教えるとかえって、この子を混乱させる。それは都合が悪い。

    〈これは祖母と母と〉

    潜在意識
    絶対にこの子を夫に取られたくない。この子は私のもの、私のお母さん。
    父と教えないことで、不安を植え付けられる。得体が知れない正体不明の男性と一日過ごす不安。
    お母さんへの罪悪感、お母さんのところへ早く帰りたい、お母さんを求める気持ちが強くなる。
    異性への不信感。この子に父親の愛を与えたくない。感じさせたくない、気づかせたくない。
    異性を遠ざけたい、そしたらずっと面倒を見てもらえる、もらいたい。

    お父さんを利用して、(お父さんもそれに乗ったけど)目的を達成したお母さん。
    その狡さに嫌悪感。

    〈男友達ならいいけど、異性としては苦手だったなぁ。〉


    まだ十二分に、悲しみを味わいきっていないと感じています。

    あの時、お父さんだと知っていれば、もらったものはつまらなくても、それは間違いなく父からの愛情として受け取ることができたからです。

    〈号泣〉

    他人からもらう優しさは、親切です。
    親や伴侶、家族からもらう優しさは愛情です。

    同じ行為をされても、受け取るほうには全く違う想いが生まれます。
    また、行為自体も、違った色彩を伴います。

    〈おとうさーん〉

    そういう意味で、本来得られるはずだった愛情(豊かさ)を受け取ることができなかった。
    その悲しみは、まだあると思うのです。

    〈おとうさーん!おとうさーん!〉

    嫌いになること、嫌いと言うことと、その人の不幸を望むこととは違う。
    罪(行為)を憎んで人を憎まず。という矜持と、その矜持を持ちながらも「嫌い」といっていい、「嫌い」でもいい。という許可が自分に降りた。

    そのこととは別の悲しみ。

    受け取れるはずだった愛(豊かさそのもの)、返せるはずだった笑顔、その循環。
    良い人だったと思いたいのは、だってそこには「受け取れるはずだったもの」があったから。
    それを与えることができるのは、彼にそれがあるから(良い人)だから。
    少くともその可能性はゼロじゃあないんです。
    でも、その可能性ごと潰されてしまった悲しみとその先にある気持ち。

    〈愛があったことは一緒にいた感触を思い出すとわかる〉

    二人は無意識の共犯者だった。いや、三人かな。主犯は母であった。
    自分の世界に介入され、踏み荒らされた。そしてそれを許した、許さざる得なかった悔しさ、健気さ。
    悲しみは、それらに繋がっていくと思うのです。

    〈染みる〜〜。〉







    父親について、ずっと口を閉ざしていた何十年。やっと、ひと段落つきました。

    世の中には、確かに一緒にいられない、別れるしかない場合があります。離婚してくれたらよかったのに、と子どもが嘆くような両親もいます。私もそうだったのでしょう。しかし、語られるエピソードがあたたかければ、いない父親の分も補うことでしょう。本物がどうだとか、そんな証明よりも、母親が一度でも愛情を持っていたり、愛情をかけられていたことを知ればそれだけで安心するのじゃないかしら。

    20歳の頃、祖母が「いいとこもあった。面白いし、話しやすい人だったよ。」と言いました。呪いが解けた嬉びの瞬間でした。
    これを母から聞きたくてあがいたのですが無理でした。
    母は、どうしても自分のプライド(不幸の人生脚本)を捨てきれないのです。
    自ら選んだ人を悪人のように言う母は、自分自身をも貶めていることに気がつきません。
    人を憎み続けることで、何を守っているんだろう。
    何十年も許さないでいるって、何十年も奥底で抱きしめているってことなのに、気がつかないんだから仕方がないですね。







    夢追人 - KOKIA full


    夢追人:歌詞




    自分の生き癖や執着に気付く
    ハラッサーはもともとはハラッシー
    壁(鏡)になること
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    ★放置された気持ち------------------------------------------

    得体が知れないから・・・?

    ふと、父のことが浮かんだ。

    父は、私が赤ん坊の頃に別れて、顔も覚えていない。

    知らない不気味さ
    大人たちのささやかな嘘
    父は汚れのように語れている気がして
    不気味な空気を感じるのが嫌で、何度も祖母に聞いた。

    お父さんってどんな人?

    そのたびに

    「お母さんについてきてよかったんだよ。」と言われた。

    ますますお父さんを知るのが恐い、恐いけど知りたい


    幼い頃に会った優しいおじさんが、父と教えられたのは、18歳の時。

    「あなた会ったことあるでしょう。」と母。

    そうなんだ!あのやさしい人がお父さんなんだ!とほっとした。


    何でやさしいおじさんだと思ったんだろう。

    あと2年しないと学校に行かないのに、お道具バックや紅白帽子や体操着を色違いで2個ずつ買ってくれたからだ。大きくなってから、あしながおじさんを知った時にも、このおじさんを思い出した。

    「一人で知らない人に連れられて恐かったねー。」

    とカウンセラーに言われて、その当時の感覚を思い出した。木目の廊下を歩いた気がする。階段も手を繋がれて、黙って歩いた。
    緊張して、話しかけられても何も言えなくて、欲しいものを言ってごらん、と言われても、おねだりしたこともなくて、とても困ったんだ。緊張してたし男の人に連れられるなんてなかったから恐かったんだー。


    どこにも攫っていかなかったし、悪い人じゃなくて良かったけど、はじめは得体の知れない、どこの誰かわからない人に連れられて、緊張して、困っていたんだよなぁ。


    この時私の気持ちをケアする大人は一人もいなかったんだ。


    この小さいちゃんを見捨てていたことに気がついた。この子を放置したまま大人になってしまった。ごめんね、小さいちゃん。








    ★一人ぼっちで抱える秘密-------------------------------


    おじさんに連れられて帰ったら、恐い顔をした母がいて、私は別の部屋に行き、いつのまにかおじさんは帰ってしまったの。

    でも、大人たちはなんにも言わないの。

    あの人は誰?って聞けない雰囲気で、私一人の秘密になったの。

    名前も知らないおじさん。

    親戚なのかもわからないおじさん。



    どうして、あの幼い私に、お父さんだよ、と教えてくれなかったの?

    という思いが初めて沸いて、涙が止まらくなった。


    教えてくれたら、もっと早く傷は癒えたかもしれないのに。


    「お父さんてどんな人?」

    何度も聞いてきたけど、ずっと教えてくれなかった。



    あの頃の、大人たちの欺瞞、何より、名乗ってくれない父の不気味さ、怖かったよう。


    と、泣けて泣けてただ泣けて…。








    ★過剰反応に鍵がある--------------------------------

    私は、虐めをする人が大嫌い。
    人を利用して目的を叶える人が大嫌い。
    嘘をついて人を陥れる人の卑怯に屈するくらいなら、1人になっても本望だった。
    意地悪をされたら、頭の中ではいくつも仕返しの方法が浮かんだ。
    でも、それを実行することはありえなかった。
    同じ穴の狢になるものか!
    なぜ他の人が、平気でそんな人と外面だけで付き合えるのか理解出来なかったし、したくも無かったし、別の世界の出来事だと関わらなかった。


    この過剰とも言える拒否反応に、鍵があったのだ。

    私は大人の道具にされた。
    父が姉と会いたがっていたが、学校があるからといって私は差し出された。



    私は、父と知らずに父と親子デートしたのだ。

    そうと知った18歳以降は、今度は姉に申し訳なくて言えなかった。

    小さい頃にも、一人でこの秘密を抱えていた。

    私は、人の秘密を守るのでみんなにいろいろ相談される子になった。

    でも、私は、自分のことは、誰にも誰にも言えなかった。

    嘘をついてないけど、本当の事を話せない苦しさ。

    言えば、誰かが傷つく。

    小さい頃から、ずっと、言えなかった1人の秘密。







    ★悪い人なんかいないと思いたい私-----------------------

    一つもいいところがない人間なんているだろうか。

    一つでもいいところがあったら、いい人になる可能性があるだろう、と小さい頃から、信じたがっていた。


    父がいい人でいて欲しい願いを持ち続けていた私。

    大人たちが、父を悪く言うことが哀しかった。

    そんな父の子であることが哀しかった。
    とても哀しかった。

    悪い人なんかいないって、私は、父を庇っていたんだなーと思うと、とても納得出来る。

    「人を諦めないよね」と言われたこともあったけど、譲れなかったんだよね。

    その信念で生きていて、嫌だった人が変わったこともあったから。

    嫌なことをした人でも、良心に従って変化した時、私は握手してきた。







    ★知っている人を嫌いと言えなかった私---------------------

    私の、これまでの癖のひとつに、人を嫌いと言うことが苦手、という面倒くさい癖があった。

    それは一見、とても良い人みたいだけど、人間生きていれば嫌いな人も嫌いなこともおこる。
    嫌いなことは言えるのに、嫌いな人を言えないって、嫌いな人が無いっておかしいだろうに。
    「こういうところが嫌」というけど「あの人が嫌い」とは言えなかった。


    冒頭の知人を嫌いになっても良いのに、それくらいの傷を受けているのに、口に出したくなかった自分自身に、私の中のチャイルドが怒っていたのだと気がついた。


    「○さんが嫌いでもいいんだよ。」とカウンセラー

    ○さんが嫌い…言ってみた(ひぇ)
    続けてみる…

    ○さんが嫌い。
    嘘つきで嫌い。
    けがらわしい。
    ずる賢い。
    表と裏が違うから嫌い。
    見えるところでニコニコして見えないところで陰口言うから嫌い。
    都合のいい言い訳ばかりで嫌い。
    陰でこそこそするところが大嫌い。
    嘘がバレテナイと思って平然としている○さんが嫌。
    バレテルのに、バレテナイふりをして我慢する自分も嫌。
    思いっきり「バレテルよ」って言ってやりたーい。
    みんなにばれてるんだよ。
    あなたの裏工作があちこちでバレテルの。
    繕った笑顔でこっちに来ても、笑えないから近寄らないで。
    もう喋りたくもない。
    私は嘘で笑えないの。嫌なの!
    嘘つきが嫌い!



    あー!すっきりした!

    こんなに嫌いなのに、守りたがっていたんだ。負の感情に蓋して父を大人たちを守ったように。

    「嫌い」を「嫌い」と言えないことが、自分自身を苦しめていた。
    自分の中にある、似たような負の感情にも蓋をしていたとも言えるのだなぁ。


    この気持ちをその時直接にぶつけたら、ぶつけた自分が悪いと思って出来なかった。
    だから、この気持ちに蓋をして、相手に「いい人」の部分を見ようとしていたんだなぁ。
    「いい人」になろうとして、相手にも「いい人」を期待していたんだなぁ。
    自分の傷の手当もしないままだからひずみがおこる。





    ★感覚に入る----------------------------------------

    カウンセリングの終盤、私は、静かに泣いていました。

    カウンセラーが添える言葉から、私の気持ちにぴたりと来る言葉を見つけて味わったり
    感覚に委ねている時間が長かったのか、短かったのか
    その時間が、私の中で走馬灯のように流れる棚卸しでした。
    流れてゆき、どんどん沸いて流れてゆき、次々と新しくなる感覚。

    あの日のあの時、ただ傷だらけの私が安全だけを求めていたこと
    その安全を提供してもらう以外の何も期待していなかったこと
    (この期待しないというのは、大きいと思います。人間は欲深い時は何も得られないと感じるからです。)



    父と会ったのは、4歳くらい。
    母が作った一張羅を着ている。
    好きなものを買ってあげるといわれても、おねだりしたことがないから出来ない。
    おじさん(父)は、学校に必要なものを二つずつ買ってくれた。
    帰ったら、母が仕事場から帰っていて、恐い顔でおじさんを見た。

    つまり、私を差し出したのは祖母だ。
    祖母が私に一張羅の服を着せて、おじさん(父)に預けた。



    母が祖母を信じきれないのは、こういうこともあったからなのか・・・。
    やっと腑に落ちた。

    私にしたら、祖母も母も同じ・・・
    知らない人に祖母に差し出されて、母(洋服)が着いてきて、見張ってる・・・
    そこにいるのに、私は蚊帳の外・・・

    ここから、どわ~っと流れて消える色々な光景と感情が、とても速くて、言葉に出来なかった。
    カウンセラーは邪魔をせず、そっとそこにいてくれた。







    ★カウンセラーからの振り返りより抜粋 〈 〉内は私-------

    無意識は父だと気づいていた。だから逆に誰?とは聞けない。
    ※出かける際、母親の手作りの洋服を着せられていたのがミソだと思いました。
    お母さん一緒にきてますよね、見張ってますよね、囲ってますよね。


    父顕在意識
    可愛い娘との思い出が欲しい。
    名乗りたいけど、名乗らない約束。名乗るとこの子を混乱させてしまうという建前

    〈やさしいおじさんだったので納得出来る〉

    潜在意識
    父と名乗らないことで、自分を印象付けたい。不安を植え付けられる。そしたら異性とは繋がれない。
    あえて父親とは名乗らないことで、深く自分の存在を印象づける。

    〈確かにこのおじさんはずっと消えない記憶になっていた 〉


    母顕在意識
    本当は会わせたくない。でも仕方ない。父親と教えるとかえって、この子を混乱させる。それは都合が悪い。

    〈これは祖母と母と〉

    潜在意識
    絶対にこの子を夫に取られたくない。この子は私のもの、私のお母さん。
    父と教えないことで、不安を植え付けられる。得体が知れない正体不明の男性と一日過ごす不安。
    お母さんへの罪悪感、お母さんのところへ早く帰りたい、お母さんを求める気持ちが強くなる。
    異性への不信感。この子に父親の愛を与えたくない。感じさせたくない、気づかせたくない。
    異性を遠ざけたい、そしたらずっと面倒を見てもらえる、もらいたい。

    お父さんを利用して、(お父さんもそれに乗ったけど)目的を達成したお母さん。
    その狡さに嫌悪感。

    〈男友達ならいいけど、異性としては苦手だったなぁ。〉


    まだ十二分に、悲しみを味わいきっていないと感じています。

    あの時、お父さんだと知っていれば、もらったものはつまらなくても、それは間違いなく父からの愛情として受け取ることができたからです。

    〈号泣〉

    他人からもらう優しさは、親切です。
    親や伴侶、家族からもらう優しさは愛情です。

    同じ行為をされても、受け取るほうには全く違う想いが生まれます。
    また、行為自体も、違った色彩を伴います。

    〈おとうさーん〉

    そういう意味で、本来得られるはずだった愛情(豊かさ)を受け取ることができなかった。
    その悲しみは、まだあると思うのです。

    〈おとうさーん!おとうさーん!〉

    嫌いになること、嫌いと言うことと、その人の不幸を望むこととは違う。
    罪(行為)を憎んで人を憎まず。という矜持と、その矜持を持ちながらも「嫌い」といっていい、「嫌い」でもいい。という許可が自分に降りた。

    そのこととは別の悲しみ。

    受け取れるはずだった愛(豊かさそのもの)、返せるはずだった笑顔、その循環。
    良い人だったと思いたいのは、だってそこには「受け取れるはずだったもの」があったから。
    それを与えることができるのは、彼にそれがあるから(良い人)だから。
    少くともその可能性はゼロじゃあないんです。
    でも、その可能性ごと潰されてしまった悲しみとその先にある気持ち。

    〈愛があったことは一緒にいた感触を思い出すとわかる〉

    二人は無意識の共犯者だった。いや、三人かな。主犯は母であった。
    自分の世界に介入され、踏み荒らされた。そしてそれを許した、許さざる得なかった悔しさ、健気さ。
    悲しみは、それらに繋がっていくと思うのです。

    〈染みる〜〜。〉







    父親について、ずっと口を閉ざしていた何十年。やっと、ひと段落つきました。

    世の中には、確かに一緒にいられない、別れるしかない場合があります。離婚してくれたらよかったのに、と子どもが嘆くような両親もいます。私もそうだったのでしょう。しかし、語られるエピソードがあたたかければ、いない父親の分も補うことでしょう。本物がどうだとか、そんな証明よりも、母親が一度でも愛情を持っていたり、愛情をかけられていたことを知ればそれだけで安心するのじゃないかしら。

    20歳の頃、祖母が「いいとこもあった。面白いし、話しやすい人だったよ。」と言いました。呪いが解けた嬉びの瞬間でした。
    これを母から聞きたくてあがいたのですが無理でした。
    母は、どうしても自分のプライド(不幸の人生脚本)を捨てきれないのです。
    自ら選んだ人を悪人のように言う母は、自分自身をも貶めていることに気がつきません。
    人を憎み続けることで、何を守っているんだろう。
    何十年も許さないでいるって、何十年も奥底で抱きしめているってことなのに、気がつかないんだから仕方がないですね。







    夢追人 - KOKIA full


    夢追人:歌詞




    自分の生き癖や執着に気付く
    ハラッサーはもともとはハラッシー
    壁(鏡)になること
    アサーティブなあり方
    相談申込み要領を熟読戴いた上で、私専用相談申込(女性のみ)からお申込みください。
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    【2013/04/03 21:00】 | チャイルド
    【タグ】  母子  父子  過剰反応    インナーチャイルド  表現    無意識  哀しみ  
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    すみれさん
    中尾真智子

    >1つ1つ、丁寧に自分をみていく作業を、見せて下さってありがとうございますm(_ _)m

    いえいえ。何かしら、感じるものに出会えたら私も嬉しいです。^^

    反応した言葉
    すみれ

    >『悪い人なんていないと思いたい私』『大人の道具』『嫌いと言えない』『得体が知れない』

    >不満をいうと、母から
    「人のいいところを見て付き合いなさい」
    と、よく言われて、悪口は言えなかった。自分の中で、変だって引っ掛かっても、それを打ち消していました。今思うとバカみたい(;_;)自分を裏切ってました。今でも、そういう時があります。

    >祖母の悪口を散々言うのに、祖母から請われると、サッサと私を差し出す母。結果、大人ばかりの、色々な場所につれ回されました。《大人の道具》です。
    >父についても、《恐怖》を植え付けられていたことを思い出し
    「ああ、こんなにも怖かったんだなぁ」
    と素直に感じています。
    >なんで今こうなのか…がわかってきた感じです。
    >1つ1つ、丁寧に自分をみていく作業を、見せて下さってありがとうございますm(_ _)m




    Re: タイトルなし
    中尾真智子

    > この記事、素敵な触媒になりました。感謝です^^

    ありがとうございます(^^)

    Re: 一つ一つ。
    中尾真智子

    > ああ,そうなのかと分かるときもあり,分からないときは離れてみる。急がない。ゆっくり,ゆっくりと,自分に言い聞かせてます。

    (¨ )(.. )(¨ )(.. )ウンウン!!
    とはいえ、人生はあっというま。急がず慌てず、たゆまず・かな。


    私は嫌いって言いづらくて「好きじゃない」と言っているなぁと気付きました。

    嘘つきや、えこひいきや、相手によって瞬時に顔を変えて見せる人がいや。嫌い!

    ああぁ、お母さんの顔が浮かんだ…。あと、お父さんも少し。

    私が大人になってからも変わらない母を、かなしい気持ちで見ていた。
    もう、嫌悪感を通り越して哀しいんだと思っていたけど、お母さんを嫌いになりたくない・でも、嫌いになりたい自分がいて、気持ちと感覚を持て余していたんだなぁ。

    おかあさんは好き。
    でも、ひとりの人としては好きじゃない。嫌い。

    チャイルドが言いたがってることがいっぱいある。
    潜ってきます~。

    この記事、素敵な触媒になりました。感謝です^^

    一つ一つ。
    いせびあん
    こんなに丁寧に向き合っていくんだ。

    私の中にも過剰反応してしまうことがある。ただ,漠然としていたモノが少しずつ形になってきたくらい。

    なるだけ音で自分を満たさないように,自分から逃げないように。少しずつでも感じられるようにしてる。

    ああ,そうなのかと分かるときもあり,分からないときは離れてみる。急がない。ゆっくり,ゆっくりと,自分に言い聞かせてます。

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    すみれさん

    >1つ1つ、丁寧に自分をみていく作業を、見せて下さってありがとうございますm(_ _)m

    いえいえ。何かしら、感じるものに出会えたら私も嬉しいです。^^
    2013/04/19(Fri) 11:37 | URL  | 中尾真智子 #-[ 編集]
    反応した言葉

    >『悪い人なんていないと思いたい私』『大人の道具』『嫌いと言えない』『得体が知れない』

    >不満をいうと、母から
    「人のいいところを見て付き合いなさい」
    と、よく言われて、悪口は言えなかった。自分の中で、変だって引っ掛かっても、それを打ち消していました。今思うとバカみたい(;_;)自分を裏切ってました。今でも、そういう時があります。

    >祖母の悪口を散々言うのに、祖母から請われると、サッサと私を差し出す母。結果、大人ばかりの、色々な場所につれ回されました。《大人の道具》です。
    >父についても、《恐怖》を植え付けられていたことを思い出し
    「ああ、こんなにも怖かったんだなぁ」
    と素直に感じています。
    >なんで今こうなのか…がわかってきた感じです。
    >1つ1つ、丁寧に自分をみていく作業を、見せて下さってありがとうございますm(_ _)m


    2013/04/07(Sun) 18:01 | URL  | すみれ #-[ 編集]
    Re: タイトルなし

    > この記事、素敵な触媒になりました。感謝です^^

    ありがとうございます(^^)
    2013/04/07(Sun) 08:53 | URL  | 中尾真智子 #-[ 編集]
    Re: 一つ一つ。

    > ああ,そうなのかと分かるときもあり,分からないときは離れてみる。急がない。ゆっくり,ゆっくりと,自分に言い聞かせてます。

    (¨ )(.. )(¨ )(.. )ウンウン!!
    とはいえ、人生はあっというま。急がず慌てず、たゆまず・かな。
    2013/04/07(Sun) 08:52 | URL  | 中尾真智子 #-[ 編集]
    私は嫌いって言いづらくて「好きじゃない」と言っているなぁと気付きました。

    嘘つきや、えこひいきや、相手によって瞬時に顔を変えて見せる人がいや。嫌い!

    ああぁ、お母さんの顔が浮かんだ…。あと、お父さんも少し。

    私が大人になってからも変わらない母を、かなしい気持ちで見ていた。
    もう、嫌悪感を通り越して哀しいんだと思っていたけど、お母さんを嫌いになりたくない・でも、嫌いになりたい自分がいて、気持ちと感覚を持て余していたんだなぁ。

    おかあさんは好き。
    でも、ひとりの人としては好きじゃない。嫌い。

    チャイルドが言いたがってることがいっぱいある。
    潜ってきます~。

    この記事、素敵な触媒になりました。感謝です^^
    2013/04/05(Fri) 18:01 | URL  | 繭 #RMpw/hoU[ 編集]
    一つ一つ。
    こんなに丁寧に向き合っていくんだ。

    私の中にも過剰反応してしまうことがある。ただ,漠然としていたモノが少しずつ形になってきたくらい。

    なるだけ音で自分を満たさないように,自分から逃げないように。少しずつでも感じられるようにしてる。

    ああ,そうなのかと分かるときもあり,分からないときは離れてみる。急がない。ゆっくり,ゆっくりと,自分に言い聞かせてます。
    2013/04/05(Fri) 14:50 | URL  | いせびあん #-[ 編集]
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