家族カウンセラーの想いつれづれ
    中尾英司ブログでは、インナーペアレンツを「IP」と略していることは、読んでいらっしゃる方はご存知と思います。私もたびたび使います。

    インナーペアレンツとは「頭の中の親」というと簡単です


    ペアレントが両親ですから、ペアレンツには(複数)の意味があります。
    生まれたての赤ん坊は、見ているとそれぞれに個性があります。
    おかなが空いた時に大きく泣く子
    ほそぼそと泣く子
    あまり泣かない子
    ガラスのこちらからしばらく眺めていると面白いです。

    退院すると、環境が変わるせいか赤ちゃんの欲求表現が変化したりします。

    病院では寝てばかりいたのにこんなに泣くなんて!
    あんなに泣いてばかりいたのに退院したら大人しい子なのよー。
    色々です。
    まだ、生まれて一週間、帝王切開でも二週間の赤ん坊なのに面白いですね。

    とはいえ、赤ちゃんは全てが「依存」の世界です。
    養育者(多くは母親)がいなければ一日たりとも生きて行けません。

    そんな赤ちゃんも10歳までにはほぼ人格形成の基盤は出来ています。
    記憶があろうとなかろうと、幼い頃にもしトラウマになるようなことが起こっていたら、それはその後の人格形成に影響を与えるでしょう。
    多くは赤ちゃんの頃の記憶はないですから、そういう性格なんだと本人も周りも思い込みます。
    実際は、親との関係で出来上がった人生脚本が大きいでしょう。
    もちろん、親を基地にして外に冒険(幼稚園、保育園、入学、近所での外遊び、ともだちの家遊びなどなど)をしながら、色々な経験を積み、色彩豊かになってゆくことと思います。
    けれどまだまだ親の影響下にいます。
    中には、外の体験を無駄と判断するような親もいます。
    外に出さないようにする親もいます。(遊びに出さない、友達の家に行かせない、きょうだいの面倒を見させる、家事手伝いをさせる、習い事で時間を埋める等など)
    それらはアダルトチャイルドの親に多いように感じます。

    それでも、進学し、就職もして、他の大人にも出会い、友人との会話も増えて、色々な影響を受けあいます。
    そこでも親との間で出来上がったプログラムのような癖(『生き癖』と私は言っていますが)=IPは無意識に発動しています。「そういう性格」と片付けられてしまいがちですけれど。
    しかし、思春期のエネルギーは親を超える力も持ち合わせています。
    特に14、5歳の頃を思い出してみてください。
    大人と子どもの狭間にいる自分は、表向きはともかく心の中まで親に従順ではなかった場面も多いと思います。
    無意識に感じていた生き難さを自覚することも多くなったことでしょう。
    ここで反抗できたらしめたもの。

    ですが、アダルトチャイルドは、なかなかそこまで踏み切れず思い切った反抗期を過ごせない人が多いようです。
    反抗期がなかったという人もいます。
    親に逆らうなんてありえなかったと、未だに逆らうことは出来ない、と言う人もいます。

    大変です・・・。ほんとに・・・。
    それでも、オリジナルな個性もちゃんと形成されているのです。100%親のコピーになれたら生き難くはないのです。生き難さは自分のオリジナルな部分が形成されているからこそと思います。
    その良し悪しもこの先の自分しだいで変化してゆけるでしょう。

    前置きが長くなりましたが、
    先日私はブログで
    インナーハズバンド」と書きました。

    他人との関わりですと、仕事仲間なら部署が変われば終わります。
    友人も選ぶことが出来ます。
    選べない状況(クラスメイト等)でも、一生付き合うことはありません。
    嫌な教師も、嫌な上司も一生付き合いません。


    ところが、結婚相手というのは

    「その健やかなるときも、
    病めるときも、
    喜びのときも、
    悲しみのときも、
    富めるときも、
    貧しいときも、
    これを愛し、
    これを敬い、
    これを慰め、
    これを助け、
    その命ある限り(死が二人を分かつまで)、
    真心を尽くすことを誓いますか。」

    と親族の前でお約束をした相手です。
    つまり、死ぬまで一緒に暮らすことが前提な相手という固定観念があります。

    それぞれが源家族で培われたものに無意識に束縛されていますから、上の誓いを夢に描いたところで相手は叶えてくれないとそれぞれの不幸を嘆いたのじゃなかろうかと思います。
    その不満を相手にぶつけあい、自分にある問題には気づかず傷つけあった間柄です。

    私が自分にも問題があるかも、と気づいたのは放送大学で心理学を学んでいる頃でした。
    夫はその前に、さんざんたる私の指摘(私にとっては悲鳴)で傷つき気づいたことと思います。
    はじめは彼が変わったことに気がつく暇はありません。彼は忙しい人でした。土日も留守で、今思えばカウンセリングの講座に行ったり、研修に行ったり、講義を聞いたり、自分との向き合いの日々だったのでしょう。会社で働きながらですから大変だったと思います。
    私は私で子育てや色々雑多なことで忙しく、自分なりに心理学系統の本を読んだりしてはいましたが、それぞれ会話をするのは子どものことやご近所の用事などになっていたと思います。

    しかし彼は少しずつ変化していましたから、ふと気がつくと過去の彼とは違う場面が増えてゆきました。
    じゃあ私は幸せかというと、まだ何かもやもやいらいらがあるのです。
    夫は変わったからといって過去の夫から受けた傷は消えないもん!と、いらいらの理由をそこに求めたりもしました。しかし、どうやら違いそうです。

    昔、友人の父親がアルコール依存症だったと聞いていたことで買い求めて読んだ「アダルトチルドレン」という本に、夫が「これは俺のことだ」と言ったのは12~3年以上前だと思いますが、その頃から夫の意識が変わっていったのでしょう。(彼の両親はアルコール依存ではありません。)
    その本へ夫ののこだわりを思い出し、私もそうかも・・・と自分の問題に到達したのでした。

    私たちは、別々に自分の棚卸しをしていたのです。
    相手のことなんか知ったことじゃない!くらいの真剣さだったと思います。(笑)
    私の場合は、大学5年(夫の退職により外に出たくてパート6年)
    研修ボランティア5年
    重複していますから、8年かかりました。


    気がついたら同じ場所にいた・・・
    そんな感じです。

    それでも、未だに頭の中にいる夫(妻)に無意識に支配されていることがあります。
    インナーハズバンド』と私が書いたのは、私の頭の中にまだ過去の夫がいて、うっかりその関係性を『今』に引き寄せてしまったので使いました。
    親も強烈に影響を受けますが、その下地を持ち寄って一生を誓った相手(はじめから離婚を前提に結婚する人は滅多にいないでしょう)は、親と同じくらい影響を与え合います。
    厄介ですね。
    インナーハズバンドインナーペアレンツに含まれますが、あの場面ではインナーハズバンドと書いたほうがしっくり来たのです。

    インナーペアレンツは『親』との関係で出来上がった自分の考えの癖、行動の癖など、またそれらを基盤に更に培われたものも含まれると思います。
    結局は自分の中の問題です。
    あの頃の親は今はいません。
    相変わらずの親は今もいるかもしれませんが、今の私たちは大人です。
    その親に太刀打ち出来ない小さな子どもではありません。
    それを束縛しているのは、私たちの脳に刻まれた親子の記憶で、その関係性で形成された人格です。
    それらは、私たちの決心で変えられます。
    『今』の私たちは、親の心理的影響に左右されないで、自分の人生を選んで決めて生きることが出来る大人です。

    単語や造語は便利なツールでしかありません。
    本質は、誰にも何事にも脅かされず今の自分自身を生きることだと思います。

    今日の私は、研修で自分磨き(自分のお洗濯だったり色々)に生きまする。
    ではでは。いってきまーす。ダッシュ!-=≡ヘ(* - -)ノ


    PS:足の心配をいただいてありがとうございます。
    一日中冷やしたおかげで痛みもすっかり消えて水泡も小さくなり普通に生活しています。m(..)m
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    生まれたての赤ん坊は、見ているとそれぞれに個性があります。
    おかなが空いた時に大きく泣く子
    ほそぼそと泣く子
    あまり泣かない子
    ガラスのこちらからしばらく眺めていると面白いです。

    退院すると、環境が変わるせいか赤ちゃんの欲求表現が変化したりします。

    病院では寝てばかりいたのにこんなに泣くなんて!
    あんなに泣いてばかりいたのに退院したら大人しい子なのよー。
    色々です。
    まだ、生まれて一週間、帝王切開でも二週間の赤ん坊なのに面白いですね。

    とはいえ、赤ちゃんは全てが「依存」の世界です。
    養育者(多くは母親)がいなければ一日たりとも生きて行けません。

    そんな赤ちゃんも10歳までにはほぼ人格形成の基盤は出来ています。
    記憶があろうとなかろうと、幼い頃にもしトラウマになるようなことが起こっていたら、それはその後の人格形成に影響を与えるでしょう。
    多くは赤ちゃんの頃の記憶はないですから、そういう性格なんだと本人も周りも思い込みます。
    実際は、親との関係で出来上がった人生脚本が大きいでしょう。
    もちろん、親を基地にして外に冒険(幼稚園、保育園、入学、近所での外遊び、ともだちの家遊びなどなど)をしながら、色々な経験を積み、色彩豊かになってゆくことと思います。
    けれどまだまだ親の影響下にいます。
    中には、外の体験を無駄と判断するような親もいます。
    外に出さないようにする親もいます。(遊びに出さない、友達の家に行かせない、きょうだいの面倒を見させる、家事手伝いをさせる、習い事で時間を埋める等など)
    それらはアダルトチャイルドの親に多いように感じます。

    それでも、進学し、就職もして、他の大人にも出会い、友人との会話も増えて、色々な影響を受けあいます。
    そこでも親との間で出来上がったプログラムのような癖(『生き癖』と私は言っていますが)=IPは無意識に発動しています。「そういう性格」と片付けられてしまいがちですけれど。
    しかし、思春期のエネルギーは親を超える力も持ち合わせています。
    特に14、5歳の頃を思い出してみてください。
    大人と子どもの狭間にいる自分は、表向きはともかく心の中まで親に従順ではなかった場面も多いと思います。
    無意識に感じていた生き難さを自覚することも多くなったことでしょう。
    ここで反抗できたらしめたもの。

    ですが、アダルトチャイルドは、なかなかそこまで踏み切れず思い切った反抗期を過ごせない人が多いようです。
    反抗期がなかったという人もいます。
    親に逆らうなんてありえなかったと、未だに逆らうことは出来ない、と言う人もいます。

    大変です・・・。ほんとに・・・。
    それでも、オリジナルな個性もちゃんと形成されているのです。100%親のコピーになれたら生き難くはないのです。生き難さは自分のオリジナルな部分が形成されているからこそと思います。
    その良し悪しもこの先の自分しだいで変化してゆけるでしょう。

    前置きが長くなりましたが、
    先日私はブログで
    インナーハズバンド」と書きました。

    他人との関わりですと、仕事仲間なら部署が変われば終わります。
    友人も選ぶことが出来ます。
    選べない状況(クラスメイト等)でも、一生付き合うことはありません。
    嫌な教師も、嫌な上司も一生付き合いません。


    ところが、結婚相手というのは

    「その健やかなるときも、
    病めるときも、
    喜びのときも、
    悲しみのときも、
    富めるときも、
    貧しいときも、
    これを愛し、
    これを敬い、
    これを慰め、
    これを助け、
    その命ある限り(死が二人を分かつまで)、
    真心を尽くすことを誓いますか。」

    と親族の前でお約束をした相手です。
    つまり、死ぬまで一緒に暮らすことが前提な相手という固定観念があります。

    それぞれが源家族で培われたものに無意識に束縛されていますから、上の誓いを夢に描いたところで相手は叶えてくれないとそれぞれの不幸を嘆いたのじゃなかろうかと思います。
    その不満を相手にぶつけあい、自分にある問題には気づかず傷つけあった間柄です。

    私が自分にも問題があるかも、と気づいたのは放送大学で心理学を学んでいる頃でした。
    夫はその前に、さんざんたる私の指摘(私にとっては悲鳴)で傷つき気づいたことと思います。
    はじめは彼が変わったことに気がつく暇はありません。彼は忙しい人でした。土日も留守で、今思えばカウンセリングの講座に行ったり、研修に行ったり、講義を聞いたり、自分との向き合いの日々だったのでしょう。会社で働きながらですから大変だったと思います。
    私は私で子育てや色々雑多なことで忙しく、自分なりに心理学系統の本を読んだりしてはいましたが、それぞれ会話をするのは子どものことやご近所の用事などになっていたと思います。

    しかし彼は少しずつ変化していましたから、ふと気がつくと過去の彼とは違う場面が増えてゆきました。
    じゃあ私は幸せかというと、まだ何かもやもやいらいらがあるのです。
    夫は変わったからといって過去の夫から受けた傷は消えないもん!と、いらいらの理由をそこに求めたりもしました。しかし、どうやら違いそうです。

    昔、友人の父親がアルコール依存症だったと聞いていたことで買い求めて読んだ「アダルトチルドレン」という本に、夫が「これは俺のことだ」と言ったのは12~3年以上前だと思いますが、その頃から夫の意識が変わっていったのでしょう。(彼の両親はアルコール依存ではありません。)
    その本へ夫ののこだわりを思い出し、私もそうかも・・・と自分の問題に到達したのでした。

    私たちは、別々に自分の棚卸しをしていたのです。
    相手のことなんか知ったことじゃない!くらいの真剣さだったと思います。(笑)
    私の場合は、大学5年(夫の退職により外に出たくてパート6年)
    研修ボランティア5年
    重複していますから、8年かかりました。


    気がついたら同じ場所にいた・・・
    そんな感じです。

    それでも、未だに頭の中にいる夫(妻)に無意識に支配されていることがあります。
    インナーハズバンド』と私が書いたのは、私の頭の中にまだ過去の夫がいて、うっかりその関係性を『今』に引き寄せてしまったので使いました。
    親も強烈に影響を受けますが、その下地を持ち寄って一生を誓った相手(はじめから離婚を前提に結婚する人は滅多にいないでしょう)は、親と同じくらい影響を与え合います。
    厄介ですね。
    インナーハズバンドインナーペアレンツに含まれますが、あの場面ではインナーハズバンドと書いたほうがしっくり来たのです。

    インナーペアレンツは『親』との関係で出来上がった自分の考えの癖、行動の癖など、またそれらを基盤に更に培われたものも含まれると思います。
    結局は自分の中の問題です。
    あの頃の親は今はいません。
    相変わらずの親は今もいるかもしれませんが、今の私たちは大人です。
    その親に太刀打ち出来ない小さな子どもではありません。
    それを束縛しているのは、私たちの脳に刻まれた親子の記憶で、その関係性で形成された人格です。
    それらは、私たちの決心で変えられます。
    『今』の私たちは、親の心理的影響に左右されないで、自分の人生を選んで決めて生きることが出来る大人です。

    単語や造語は便利なツールでしかありません。
    本質は、誰にも何事にも脅かされず今の自分自身を生きることだと思います。

    今日の私は、研修で自分磨き(自分のお洗濯だったり色々)に生きまする。
    ではでは。いってきまーす。ダッシュ!-=≡ヘ(* - -)ノ


    PS:足の心配をいただいてありがとうございます。
    一日中冷やしたおかげで痛みもすっかり消えて水泡も小さくなり普通に生活しています。m(..)m
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    【2011/01/18 09:30】 | 人生脚本
    【タグ】 インナーペアレンツ  インナーハズバンド  アダルトチルドレン  
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