さて、怒りで隠して守り続けた私の脚本
を書いた後、相談者さんの脚本ちゃんが刺激を受けて、カウンセリングが一歩進んだ方々がいらっしゃいました。
コメント欄の方々も、自分自身の感情を受け止める前提でいらっしゃるようで、横道に逸れず読んでいただけたこと、嬉しく思います。
を書いた後、相談者さんの脚本ちゃんが刺激を受けて、カウンセリングが一歩進んだ方々がいらっしゃいました。
コメント欄の方々も、自分自身の感情を受け止める前提でいらっしゃるようで、横道に逸れず読んでいただけたこと、嬉しく思います。
この記事は実際は、電話相談を受けたり家事をやったりする中で気づいていったことです。そして、この体験から、もっと相談者さんのところに寄り添いながらのフィードバックができるようになったと感じています。
今は、次のスタンスがより自然体になっているように感じます。
1)個の境界線をしっかり持てること。
2)不必要にアドバイスをしないこと。
3)目の前の人の文脈を全て肯定的に受け止めること。
●------------------------------------------------------
私たちは「ハラスメントの世界」で生きて来ましたから、ハラッサーもハラッシーも、いずれかではなく両方を体験しています。このことから目を背けている間は、ハラスメントの世界に止まるのでしょう。
『ハラッサーはもともとハラッシー』
に書いたように、“生まれながらのハラッサー”はいません。ここは、多くの人が理解出来るようです。
しかし、「ハラスメントを受けてきた」という被害意識が強い人は、なかなか自分がハラッサー気質を持っていることを認めようとしません。ここを認めないと、自分自身を受け止めることが出来ません。
けれど連鎖を見れば分かるとおり、ハラスメントを受けてきた親が今は自分を苦しめるハラッサーになっています。しかも当人は被害者意識が強くて、自分が我が子にハラスメントをしているとは思いも及びません―それと、おなじですね。
●------------------------------------------------------
ちょっとここで、ハラッシーがどのようにゲームをしかけるか、わかりやすい例を書いてみます。
A「ねえ、怒ってる?」
B「え?どうして?」
A「怒ってるでしょ。」
B「怒ってないけど・・・。」
A「いやいや、怒ってるのわかるもの。」
B「だから、怒ってないって!しつこいな!」(怒った瞬間)
A「ほら、怒ってるじゃないの!」(怒ってるラベルを貼って責める口実が出来た)
よくある光景です。
こうしてみると、AがBの怒りを引き出していることがよく分かると思います。「ねえ、怒ってる?」という投げかけは、「さぁ、怒れ!」と刺激しているようなものなのです。
なぜ、Aはそのような仕掛けをするのでしょうか?
それは、その後の展開で出てくる言葉に表れています。口論になって、Aは「ほら、怒ってるじゃないの!」と、AはBを責めるきっかけが欲しかったのです。
そう言いたい相手は、本当は自分の親でしょうね。その思いを抱えている“インナーチャイルド”は“自分”にその気持ちを受け止めて欲しいのですが、“親をかばっている自分”は受け止めることをせずに、“自分の代わりの受け止め役”を探します。それが、Bなのです。
つまり、自分がインナーチャイルドの気持ちを受け止める代わりに代理人(ここではB)に受け止めさせる―そのために、相手を「怒る人」にしたてることで自分の怒りの正当性を手に入れる。これがゲームであり、ハラッシーハラッサーの例です。
●------------------------------------------------------
ゲームをしかけてまで怒りを出したいわけですから、Aは、奥底に隠した怒りがとても強いことがわかります。怒りは相手のせいであり、自分にはもともと怒りなんてないと思っている人もいます。
ハラスメントを受け続けた自分は、忍耐強くて、心やさしくて、こんな私を怒らせる相手が悪い、と信じている人もいます。
こういう思い込みが相談者さんにあった場合は、暫くお話を聴いた上で、その「認知の歪み」をフィードバックするところから始まります。
怒りを持ってはいけない人生脚本であること。
負の感情を悪としてきたこと。その苦しさ。
負の感情を我慢し続けたら無意識に怒りを貯えてゆきます。それは、なぜ怒りを表現しないんだという、“インナーチャイルド”から自分への“怒り”です。
が、怒りの放出を許されてこなかったから、外に原因を作って怒りを出すのです。「今私が怒っているのは、相手が悪いからだよ」と“脳内親”に言い訳しながら怒っているわけですね。
結局、“脳内親”に服従しながら、“脳内親”に吐き出すべき怒りを他人に向かって吐き出す―このやり方そのものが、ハラスメントのやり方です。
ここから逃げ続けたら、自分と繋がれません。
自分を信頼出来ないままですから、人を信頼出来ません。
人との信頼関係が築けません。
こうしてみてみたら、ハラッサーは、ハラッシーだったからハラッサーになった、とわかると思います。モラハラは、まさに上に書いた「相手のせい」「誰かのせい」にして生きる人々の心の仕組みなのだろうと思います。
このようなモラハラ行為は許されることではありませんが、その感情はどうか救う決意を持って欲しいのです。まずは、自分が決意しないと変わることは出来ないのです。
人に“怒り”をぶつけたり撒き散らしたり(ハラッサー)、正当性のない相手に“怒りがある”と決めつけたり(ハラッシーハラッサー)ーこのように負の感情をぶつけてくる人からは、とりあえずその場を離れると良いです。振り返ると、どちらにも何かしら向き合う課題があるのですから。
誰もが持っている負の感情を、自分にもあると気がついたら、
認めて、あたためて、溶かして、抱きしめてあげてください。
どっち見てますか
心のコップがいっぱいの親御さん
自分の生き癖や執着に気付く
アサーティブなあり方
ハラッサーとハラッシー
相談申込み要領を熟読戴いた上で、私専用相談申込(女性のみ)からお申込みください。
今は、次のスタンスがより自然体になっているように感じます。
1)個の境界線をしっかり持てること。
2)不必要にアドバイスをしないこと。
3)目の前の人の文脈を全て肯定的に受け止めること。
●------------------------------------------------------
私たちは「ハラスメントの世界」で生きて来ましたから、ハラッサーもハラッシーも、いずれかではなく両方を体験しています。このことから目を背けている間は、ハラスメントの世界に止まるのでしょう。
『ハラッサーはもともとハラッシー』
に書いたように、“生まれながらのハラッサー”はいません。ここは、多くの人が理解出来るようです。
しかし、「ハラスメントを受けてきた」という被害意識が強い人は、なかなか自分がハラッサー気質を持っていることを認めようとしません。ここを認めないと、自分自身を受け止めることが出来ません。
けれど連鎖を見れば分かるとおり、ハラスメントを受けてきた親が今は自分を苦しめるハラッサーになっています。しかも当人は被害者意識が強くて、自分が我が子にハラスメントをしているとは思いも及びません―それと、おなじですね。
●------------------------------------------------------
ちょっとここで、ハラッシーがどのようにゲームをしかけるか、わかりやすい例を書いてみます。
A「ねえ、怒ってる?」
B「え?どうして?」
A「怒ってるでしょ。」
B「怒ってないけど・・・。」
A「いやいや、怒ってるのわかるもの。」
B「だから、怒ってないって!しつこいな!」(怒った瞬間)
A「ほら、怒ってるじゃないの!」(怒ってるラベルを貼って責める口実が出来た)
よくある光景です。
こうしてみると、AがBの怒りを引き出していることがよく分かると思います。「ねえ、怒ってる?」という投げかけは、「さぁ、怒れ!」と刺激しているようなものなのです。
なぜ、Aはそのような仕掛けをするのでしょうか?
それは、その後の展開で出てくる言葉に表れています。口論になって、Aは「ほら、怒ってるじゃないの!」と、AはBを責めるきっかけが欲しかったのです。
そう言いたい相手は、本当は自分の親でしょうね。その思いを抱えている“インナーチャイルド”は“自分”にその気持ちを受け止めて欲しいのですが、“親をかばっている自分”は受け止めることをせずに、“自分の代わりの受け止め役”を探します。それが、Bなのです。
つまり、自分がインナーチャイルドの気持ちを受け止める代わりに代理人(ここではB)に受け止めさせる―そのために、相手を「怒る人」にしたてることで自分の怒りの正当性を手に入れる。これがゲームであり、ハラッシーハラッサーの例です。
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ゲームをしかけてまで怒りを出したいわけですから、Aは、奥底に隠した怒りがとても強いことがわかります。怒りは相手のせいであり、自分にはもともと怒りなんてないと思っている人もいます。
ハラスメントを受け続けた自分は、忍耐強くて、心やさしくて、こんな私を怒らせる相手が悪い、と信じている人もいます。
こういう思い込みが相談者さんにあった場合は、暫くお話を聴いた上で、その「認知の歪み」をフィードバックするところから始まります。
怒りを持ってはいけない人生脚本であること。
負の感情を悪としてきたこと。その苦しさ。
負の感情を我慢し続けたら無意識に怒りを貯えてゆきます。それは、なぜ怒りを表現しないんだという、“インナーチャイルド”から自分への“怒り”です。
が、怒りの放出を許されてこなかったから、外に原因を作って怒りを出すのです。「今私が怒っているのは、相手が悪いからだよ」と“脳内親”に言い訳しながら怒っているわけですね。
結局、“脳内親”に服従しながら、“脳内親”に吐き出すべき怒りを他人に向かって吐き出す―このやり方そのものが、ハラスメントのやり方です。
ここから逃げ続けたら、自分と繋がれません。
自分を信頼出来ないままですから、人を信頼出来ません。
人との信頼関係が築けません。
こうしてみてみたら、ハラッサーは、ハラッシーだったからハラッサーになった、とわかると思います。モラハラは、まさに上に書いた「相手のせい」「誰かのせい」にして生きる人々の心の仕組みなのだろうと思います。
このようなモラハラ行為は許されることではありませんが、その感情はどうか救う決意を持って欲しいのです。まずは、自分が決意しないと変わることは出来ないのです。
人に“怒り”をぶつけたり撒き散らしたり(ハラッサー)、正当性のない相手に“怒りがある”と決めつけたり(ハラッシーハラッサー)ーこのように負の感情をぶつけてくる人からは、とりあえずその場を離れると良いです。振り返ると、どちらにも何かしら向き合う課題があるのですから。
誰もが持っている負の感情を、自分にもあると気がついたら、
認めて、あたためて、溶かして、抱きしめてあげてください。
どっち見てますか
心のコップがいっぱいの親御さん
自分の生き癖や執着に気付く
アサーティブなあり方
ハラッサーとハラッシー
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【タグ】 ハラッシー ハラッサー 脳内親 被害 モラハラ 怒り ハラスメント
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いせびあんさん
中尾真智子 > 押しつけられることが嫌だと思うようになって,自分が押しつけていることが分かるようになってきた。
>
(゜ー゜)(。_。)(゜-゜)(。_。)ウンウン
> 悲しいのは未だに同じような事をしてしまう。それだけ私のIPは怒っているんだろう。
IP(脳内親)に支配されているということですね。IPに対して脚本ちゃんは自動実行します。
>
> 病気の時や疲れているときはそうなりやすい気がする。気がつくのに時間がかかる時もある。
> 食べ過ぎて体調を崩すとき,人に押しつけてる。
デドックスと私は思うことにしています。^^
> 長い道のりになりそう。
長くなると思うと長くなるので、時間が気にしないがよいかもー。
チエさん
中尾真智子 > 敏感で繊細すぎて、影響うけている。
> わたしの中の、父への愛情問題を垣間見た気がしました。
気付いていらっしゃるのですね。^^
たこりんさん
中尾真智子 > 「ねぇ、怒ってた?」っておととい言ったばかり、
>
> 「怒ってないよ」と言われて
>
> 「じゃあいいんやけど」って言ったら
>
> 「何か怒らせるようなことした、みにおぼえ
>
> あるんか?」
>
> 「ないよ」
>
> で終わって、ずっと胸が重くもやもや続きです。
>
> これは、まるで当たり屋みたい
>
> おさまらない気持ち
>
> 怒ってたやろ!って言いたい気持ち
>
> こらえてます。
関係性が作り上げたもので、お互い様の部分も多いです。
が、この台詞がどちらからか出た場面は、ちょっと一休みしたいですね。^^
くるしーー。
いせびあん 押しつけられることが嫌だと思うようになって,自分が押しつけていることが分かるようになってきた。
わが子が小さいとき,父さんからかばわないでと言われ続けてきた。何で?私は母だ!と分からなかったけど今なら分かる。私は夫にゲームをしかけてた。わが子を守る母になりたくて。
恐ろしい。
悲しいのは未だに同じような事をしてしまう。それだけ私のIPは怒っているんだろう。
病気の時や疲れているときはそうなりやすい気がする。気がつくのに時間がかかる時もある。
食べ過ぎて体調を崩すとき,人に押しつけてる。
長い道のりになりそう。
チエ そのピリピリした雰囲気がこわい
そう感じている、わたしの感度
旦那に対しての
男の人に対しての
恐怖の感情
カタチつくる、きっかけとなる
結婚してからの、閉塞空間でのこと
敏感で繊細すぎて、影響うけている。
わたしの中の、父への愛情問題を垣間見た気がしました。
たこりん 「ねぇ、怒ってた?」っておととい言ったばかり、
「怒ってないよ」と言われて
「じゃあいいんやけど」って言ったら
「何か怒らせるようなことした、みにおぼえ
あるんか?」
「ないよ」
で終わって、ずっと胸が重くもやもや続きです。
これは、まるで当たり屋みたい
おさまらない気持ち
怒ってたやろ!って言いたい気持ち
こらえてます。
中尾真智子 > 押しつけられることが嫌だと思うようになって,自分が押しつけていることが分かるようになってきた。
>
(゜ー゜)(。_。)(゜-゜)(。_。)ウンウン
> 悲しいのは未だに同じような事をしてしまう。それだけ私のIPは怒っているんだろう。
IP(脳内親)に支配されているということですね。IPに対して脚本ちゃんは自動実行します。
>
> 病気の時や疲れているときはそうなりやすい気がする。気がつくのに時間がかかる時もある。
> 食べ過ぎて体調を崩すとき,人に押しつけてる。
デドックスと私は思うことにしています。^^
> 長い道のりになりそう。
長くなると思うと長くなるので、時間が気にしないがよいかもー。
チエさん
中尾真智子 > 敏感で繊細すぎて、影響うけている。
> わたしの中の、父への愛情問題を垣間見た気がしました。
気付いていらっしゃるのですね。^^
たこりんさん
中尾真智子 > 「ねぇ、怒ってた?」っておととい言ったばかり、
>
> 「怒ってないよ」と言われて
>
> 「じゃあいいんやけど」って言ったら
>
> 「何か怒らせるようなことした、みにおぼえ
>
> あるんか?」
>
> 「ないよ」
>
> で終わって、ずっと胸が重くもやもや続きです。
>
> これは、まるで当たり屋みたい
>
> おさまらない気持ち
>
> 怒ってたやろ!って言いたい気持ち
>
> こらえてます。
関係性が作り上げたもので、お互い様の部分も多いです。
が、この台詞がどちらからか出た場面は、ちょっと一休みしたいですね。^^
くるしーー。
いせびあん 押しつけられることが嫌だと思うようになって,自分が押しつけていることが分かるようになってきた。
わが子が小さいとき,父さんからかばわないでと言われ続けてきた。何で?私は母だ!と分からなかったけど今なら分かる。私は夫にゲームをしかけてた。わが子を守る母になりたくて。
恐ろしい。
悲しいのは未だに同じような事をしてしまう。それだけ私のIPは怒っているんだろう。
病気の時や疲れているときはそうなりやすい気がする。気がつくのに時間がかかる時もある。
食べ過ぎて体調を崩すとき,人に押しつけてる。
長い道のりになりそう。
チエ そのピリピリした雰囲気がこわい
そう感じている、わたしの感度
旦那に対しての
男の人に対しての
恐怖の感情
カタチつくる、きっかけとなる
結婚してからの、閉塞空間でのこと
敏感で繊細すぎて、影響うけている。
わたしの中の、父への愛情問題を垣間見た気がしました。
たこりん 「ねぇ、怒ってた?」っておととい言ったばかり、
「怒ってないよ」と言われて
「じゃあいいんやけど」って言ったら
「何か怒らせるようなことした、みにおぼえ
あるんか?」
「ないよ」
で終わって、ずっと胸が重くもやもや続きです。
これは、まるで当たり屋みたい
おさまらない気持ち
怒ってたやろ!って言いたい気持ち
こらえてます。
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